別売の汎用レンズフードで遮光性をさらにアップさせよう!


 もっとシステマティックに、さまざまなレンズに組み合わせられるものもあります。それは、フィルムカメラでよく使われていた「ゼラチンフィルターホルダー」と「ホルダーフード」の組み合わせです。

 ゼラチンフィルターというのは、アセテート樹脂でできた色付きの薄いフィルターで、これをレンズ前に固定する際に使うのがゼラチンフィルターホルダーです。デジタルカメラでは、この種の色フィルターを使うことはほとんどなくなりましたが、このホルダーには金属リングのフードをはめ込むことができ、取り付ける個数によって長さを自由に変えられるので、レンズの焦点距離に合わせた長さにできるのです。

キヤノンの「ゼラチンフィルターホルダーIII」(7350円)と、「ゼラチンフィルターホルダーフードIII」(2625円)の組み合わせ。この組み合わせ例では、ゼラチンフィルターホルダーフードIIIを3つ連結することにより、この長さを実現している

 レンズフードを取り付けたからといって安心してはいけません。フードのなかには、内面につや消し加工が施されておらず、ツルツルの状態になっているものがあります。このようなフードを使うと、内面で太陽などの光が反射してレンズに入ってしまい、思わぬ画質劣化を招く原因になることがあります。

 この場合には、フードの内部に植毛紙を貼って問題を解消するという手段もあります。この植毛紙とは、黒く短い毛がベルベット生地のように埋め込まれた紙で、通常の黒い紙と比べて表面の反射を抑える効果を持っています。高級レンズのレンズフードでよく使われているので、見たことがあるかもしれません。裏面に糊が付いているタイプならば、適当な大きさに切り取って貼り付けるだけで作業は完了です。

通常の黒ラシャ紙(左)と、植毛紙(右)を並べてみた。右の植毛紙の方が黒く、光の反射が抑えられているのがよく分かる。ちなみにこの商品は、植毛紙をさらに進化させた特殊ポリウレタンマイクロセル発泡体を使用した「ファインシャットSP」(実売価格2300円前後)だ。カメラ量販店やホビー店などで購入できる

 内面を植毛処理しているフードで気をつけたいのは、ホコリの付着です。少々の付着ならば問題ありませんが、白っぽい糸くずが多く付着するとフードの効果が低減してしまうので、粘着テープでホコリを取るなどしてまめに掃除することが大切です。

 風景や動物などの撮影で三脚を使用することが多い人は、カメラバッグに黒いラシャ紙を1枚忍ばせておくのもよい方法です。この紙をひさしのようにレンズ上部へかざし、ハレーションを切る通称「ハレ切り」に便利だからです。

 汎用のレンズフードを使うにしても、ハレ切りをするにしても、大事なのは画面に写り込まない範囲で遮光を行うことです。低価格デジタル一眼レフは、ファインダーの視野が実際に写る範囲よりも狭いため、ファインダーを見て大丈夫だと思っても、フードやラシャ紙が写り混む危険性があるからです。一度テスト撮影を行い、液晶モニターで画面の周囲に写り込んでいないことを確認してから本番撮影を行いましょう。

●今回のまとめ
・純正フードは、デジタル一眼レフでは長さが短くなるものが多い
・市販の汎用レンズフードのなかには、ラバー製やリング追加型など、フードの長さを変えられる便利なものがある
・黒ラシャ紙でレンズ上にひさしを作るのも、画質の劣化防止に有効





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