オークションの出品写真をきれいに撮るには?(その1)


 デジタルカメラは、シャッターを押すだけで手軽に美しい写真が撮れるのが特徴です。フィルムカメラのように、現像にお金と時間をかける必要がないので、近ごろはネットオークションに出品する品物の写真を撮るのに使っている人も多いようです。

 しかし、実際に小物などを撮ってみたものの、思ったようにきれいに写らない…、と感じたことはありませんか? 小物を見た目に近く、しかも美しく写すには、実は多くのノウハウとさまざまな機材が必要になるのです。プロの撮影現場では「ブツ撮り」と呼び、専門的なテクニックを習得した人が撮影を行うジャンルでもあります。

 ですが、ちょっとした工夫をするだけで、グンと見栄えのよい写真に仕上げることは可能です。そこで、これから数回にわたって、小物の撮影時に知っておくと便利なテクニックや、あると便利な撮影グッズを紹介していくことにしましょう。


ズームを望遠寄りにして、ストロボを使わずに撮影しよう

 まずは、以下の写真を見てください。標準ズームレンズを付けたデジタル一眼レフカメラを使い、クラシックなカメラをフルオート撮影したのですが、カメラが頭でっかちに見えるうえ、ストロボを発光した際のレンズの影が出てしまいました。また、正面からストロボを発光したので、どこか平面的で質感も安っぽく感じられます。手近なプラスチック製の台を使ったのも、見た目の印象を悪くしています。これでは、せっかくのカメラも重厚感が感じられず、オークションの価格も頭打ちでしょう。

▼オークションでよく見かけるイマイチな写真の例
プラスチック製の台の上に被写体を置いて、カメラの内蔵ストロボを発光して撮った写真。ズームの広角側で撮ったため、カメラが頭でっかちに見えるうえ、ストロボ発光によるレンズの影で前方が暗くなってしまった。また、カメラが小さく写っているので、台や壁ばかりが目立ってみっともない仕上がりだ

 そこで、この被写体をより良く撮るためのテクニックを考えてみましょう。まず、頭でっかちの状態になっているのは、ズームの広角側で撮ったためなので、被写体から離れてズームを望遠側にして撮りましょう。また、被写体をフレームいっぱいに収めるようにして写すと、見せたいものがより大きく写るため、印象が変わります。

▼ズームを望遠側にすれば歪みが少なくなり、全体の形状が分かる
先ほどの写真よりもズームを望遠側に設定したうえで、フレームいっぱいにカメラが収まるように写してみた。レンズばかりが大きく見え、さらにボディーの形状が歪んで見えた先ほどの撮影例と比べれば、カメラ全体の形状が正確に分かる

さらに照明にもこだわってみよう!




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