オークションの出品写真をきれいに撮るには?(その1)


 また、室内の撮影であっても、ストロボはオフにして撮るのがベスト。そのかわり、角度が自由に調整できる蛍光灯スタンドを使うのがよいでしょう。ただし、蛍光灯の明かりは思ったよりも暗く、そのままでは暗くて露出不足になったり、手ぶればかりでまともな仕上がりにはなりません。そこで、しっかりとした三脚を用意しましょう。

▼デジカメの内蔵ストロボではなく、スタンド式の蛍光灯を当てて撮影
デジカメの内蔵ストロボを使わず、蛍光灯のデスクスタンドを照明として上から当てて撮影した例。ストロボで正面から光らせたのではないため、被写体の立体感が出てきたのが分かる

 三脚を用意することでカメラを構える必要がなくなり、照明代わりのデスクスタンドを手に持って自由な位置に動かせるようになりました。ただし、明るく写そうとして蛍光灯を被写体に近づけすぎるのはNG。照明を被写体からある程度離すことで、全体に光が回るようになり、柔らかな影を持った自然な描写に仕上がります。

▼光源を被写体から離せば、光が全体に回って雰囲気のある仕上がりに
今度は、デスクスタンドのアームを大きく伸ばし、被写体から離して撮ってみた。全体に光が回り込んだおかげで、とても自然な描写になった。明るさは、露出補正などで調整すればよい。作例では、-1.7EVの露出補正を行い、カメラの黒さがしっかりと表現できるように工夫した

 なお、被写体までの距離が近い小物の撮影では、通常の撮影よりも被写界深度(ピントが合って見える範囲)が狭くなる傾向があります。そこで、カメラの露出モードを絞り優先モードにし、絞り値をF8〜F13ぐらいに絞って撮影するのがおすすめ。そうすると、全体にシャープでボケの少ない写真になります。

▼絞り優先モードにして絞り込むと、被写体の奥までシャープに写せる
さらに、カメラの撮影モードを「Av」(絞り優先)モードにし、F11まで絞り込んでみた。先ほどの写真では、カメラの後部が大きくぼけていたが、こちらは手前から奥まで全体にシャープに写せた

 このように簡単なライティングを行うだけで、とても上品な仕上がりの写真になりました。デジカメは手軽に撮影できるのが魅力ですが、ちょっとの手間を惜しまずに手を加えれば、見栄えのする写真が得られるはずです。ぜひ試してみてください。

●今回のまとめ
・ストロボは使わず、カメラを三脚に据えて撮るのが基本
・照明には、アームの長いデスクライトを使うのが便利
・絞りを絞り込んで、奥までシャープな描写を狙おう





前のページへ |  2/2  |