デジタル一眼レフのストロボを使って人物を撮る際のポイントは?(後編)


 前回は、デジタル一眼レフカメラの内蔵ストロボを使っての人物撮影に挑戦してみました。しかし、この内蔵ストロボは光が硬質なこともあり、肌の柔らかさがうまく再現できませんでした。そこで、今回は一眼レフのペンタ部に載せて使うタイプ「クリップオンタイプ」と呼ばれる外付けストロボを使って撮影を行ってみました。


クリップオンストロボの実力を生かす撮影方法は?

 大枚をはたいてクリップオンストロボを購入しても、そのままでは内蔵ストロボよりも遠くまで照らせるというメリットがあるだけで、人物を美しく写すことはできません。

 なぜかといえば、人の肌などの質感を柔らかくするには、光を1方向からだけではなくより多くの方向から当て、光を回り込ませることが大切だからです。小さなストロボを正面から光らせるだけでは、同じ方向へ進む強い光線で被写体を1方向だけから照らすことになるため、柔らかさがうまく表現できないのです。

▼発光面を直接被写体に向けては、やはり影が強く出てしまう
キヤノン純正のクリップオンストロボ「580EX」(実売価格:4万6800円)を取り付けて撮影した例。顔の立体感の少なさや、柔らかさに欠ける肌の表現などは、前回紹介した内蔵ストロボでの撮影と変わらない。さらに、発光部がレンズから離れた場所にあるので、影がよけいに大きくなってしまった

 光を回す方法はいくつかありますが、何より「発光部の面積を広げる」ことが大事です。とはいえ、ストロボの発光面自体を大きくすることはできないので、面積の広い板などに反射させてやればよいのです。これを「光をバウンスさせる」といいます。

 また、前回紹介したように、ストロボの発光面をティッシュなどでくるむようにして光を拡散させることも「光をディフューズさせる」といい、それなりの効果があります。ただし、この効果を高めるためには、ティッシュやトレーシングペーパー、すりガラスなどの半透明のものを使い、さらに面積を大きく取ってやることが大切なのです。ティッシュやトレーシングペーパーは、なるべく大きく広げたうえで、ストロボの発光面から離して設置してやることで、ディフューズの効果を最大限発揮できるようになります。

光を柔らかくするアクセサリーやテクニックとは?




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